溶接と歪(ひずみ)
溶接と歪(ひずみ)
2021.05.12
溶接と歪(ひずみ)
溶接することで素材に高温の熱が伝わります。
溶接部が熱によって膨張するのに対して、溶接部から離れた箇所は、
膨張せずにそのままとなります。
溶接後に溶着部が冷えるとそこだけが収縮して、周囲を引っ張ろうとする
力が発生し、歪が発生します。
溶接の入熱が過大であったり板が薄いと、ひずみが出やすくなります
歪発生を食い止める対策としては、溶接スピードを上げる、熱を逃がす、
治具でしっかりと留める、歪が出る向きとは逆に反らせておき、溶接後に
歪むことで狙った形状にとどめるといった方法があります。
歪んだ場合は、
1)バーナーで加熱した上で、放水して急冷して、曲がり、ねじれを矯正する(熱間)
お灸をすえるともいいます。
2)プレスやハンマーで力を加え形状を整える(冷間)