ガスについて
2021.05.17
ものづくりにおいて、工業用のガスは様々な用途で使用されます。
具体的には、ガス鎔断、ガス溶接、レーザー加工、気密試験、焼き嵌め等で使用されます。
作業性・安全性を考え、それぞれの作業に合ったガスを選択する必要があります。
なお、ガスのボンベも内容物によって色が決まっています。
例:酸素(黒)、水素(赤)、炭酸ガス(緑)、アセチレン(褐色)、その他(灰色)
ガス鎔断
鉄の鋼板を可燃性ガス(プロパンガスや天然ガス)と酸素で加熱し、
熱で溶かしその溶けた場所に酸素を吹き付けると、
吹き付けられた箇所が酸化鉄となり燃焼し、燃えた部分が下に流れ落ち穴が開きます。
その状態で火口(酸素とガスが出る所)を動かすと、鉄が溝状に連続切断されていきます。
ガス溶接
ガス溶接は、酸素とアセチレンガスを用いた酸素アセチレン溶接のことを指します。
一般にロウ付けと呼ばれている溶接方法です。
ロウ付けは接合する部品と部品のすき間に、部品の金属より
低い融点の金属ロウを溶かして流し込み、接合します。
CO2溶接
CO2溶接とは、シールドガスに二酸化炭素(CO2)を使ったアーク溶接です。
炭酸ガスアーク溶接とも言います。 またシールドガスとは、
溶融金属が酸化するのを防止するために使用されるガスのことを意味します。
アーク溶接は他に、被覆アーク溶接(アークというときはこちらを指します)、MIG溶接、
MAG溶接、CO2溶接、Tig溶接(アルゴン溶接ともいいます)があり、
被覆アーク溶接以外は、シールドガスや溶加材により分類されます。