カップリング(軸継手)の芯出し
カップリング(軸継手)の芯出し
2021.06.02
油圧ユニットをはじめとする流体機器においては、電動機(モーター)を使って、
ポンプを動かして、油を流します。この時、電動機とポンプをつなぐ機械要素部品をカップリングと呼びます。
電動機の軸(駆動軸)と、ポンプ等の従動軸の軸間の芯ずれ(ミスアライメント)が発生すると、
異常な振動が発生し、カップリングや機器の軸受けに負荷がかかり、最悪の場合破損してしまいます。
ミスアライメントには、平行偏芯、偏角、またはその両方が起こっているケースがあります。
選定したカップリングには、ミスアライメントの許容範囲が設定されているので、
その範囲内におさまるように心出し作業を行う必要があります。
カップリングは、まず、
①部品加工として、許容値内の穴精度で仕上げた上で、キー溝加工を行います。
②電動機とポンプを取付け、次いで③カップリングの取付・調整をおこないます。
平行偏心や偏角による誤差はハブにダイヤルゲージを取り付けて、1回転させることで振れを測定します。
その後、電動機の前脚・後脚のボルトを締めるなどの調整を行い、許容値になるまで同様の作業を繰り返します。
最後にずれが発生しないように、機器にノックピンを打ち固定します。
【Point】
当社では、選定されたカップリングの仕様に準じますが、概ね偏芯誤差±0.1以内で調整しております。
ご要望ああればユニットの運転結果の報告書はもちろん、カップリングの芯出し結果の数値管理、報告も可能です。